「トーナメントの花」 タチアオイ

夏の花に、タチアオイ(立葵)がある。大空に向かって真っすぐ伸びるその茎は、大人の男性の背丈以上になる。花期は通常、6月中頃から梅雨の明ける7月終り頃まで。ハワイの花、ハイビスカスを思わせる鮮やかなピンクの大輪が、行く人たちの足を止める。

朝日新聞大阪販売事務所のそば、豊中市上新田3丁目のタチアオイ。ハイビスカスと同じアオイ科だ。こちらは毎年、4丁目にお住まいの山脇孝治さんが育てられている(6月中頃撮影)

タチアオイが面白いのは、茎に付くたくさんの芽が、下から順に上へ上へと、競い合うように花を咲かせるところ。咲き始めの頃は地面に近い方で密集し、最後には頂点の一輪だけを残す。

花期がちょうど、夏の高校野球地方大会の時期と重なることもあって、私にはそれがまるで「トーナメント表」のように見えるのだ。

177校165チームが参加した、第104回全国高校野球選手権大阪大会も、残り3試合となった。準決勝に進出したのは、上宮、大阪桐蔭、関西創価、履正社。果たして頂点で咲き誇るのは、どのチームだろうか。

頂点に、最後の一輪を咲かしたタチアオイ。それより下は枯れたようになり、まるで激戦の後のよう。今年は6月から異常な暑さで、大阪大会が始まる前の7月初めに咲ききってしまった(7月1日撮影)
準々決勝以降のトーナメント表