みなさん、こちらは朝日新聞千里販売のおかちんです。
5月19日、吹田市立古江台中学校で、第42回朝日旗千里NT大会の2試合が行われました。第1試合で島本ヤンキースと戦ったのは、高槻マヨネーズ。よく尋ねられるんです。「高槻マヨネーズって、なんでマヨネーズなの?」 おかちんも知りませんでした。もちろん突撃取材してきました。


噂は流れていました。「昔よくあった『企業系チーム』ではないか?」 例えば吹田市津雲台には以前「武田薬品」の子どもたちで結成されたチームがありました。だから「高槻市のマヨネーズ工場に勤める社宅の子どもたちの集まりだろう」と。

確かに高槻市には、『キユーピー』とならんでマヨネーズでも有名な『味の素』の工場があり、このことも噂の原因だと思われます。ただ、こちらではマヨネーズは製造しておりません。(2021年までに閉鎖されるそうです)
試合前、高槻マヨネーズのコーチに話を聞きましたが「息子は小4から入部したし、昔のことはよく分からない」とのこと。監督にも伺おうとしましたが、ちょうどここでプレーボールとなりました。
試合は一方的な展開になり、ボールをよく見極めた島本ヤンキースが9―3(4回)で勝利しました。今回の話題とは関係ありませんが、吹田東部連盟関係者さんによると、島本ヤンキースのエース小川佑介君は、一昨年度のマクドナルドトーナメント大阪大会優勝投手、山田西リトルウルフOBの平野君をほうふつとさせる球威の持ち主だそうです。山本監督も「じっくり成長させていきたい」と話していましたから将来が楽しみです。
さて、試合終了後、島本ヤンキースのインタビューもそこそこに、高槻マヨネーズ・藤森監督のもとへダッシュ! いきなり敗戦の将に「なんでマヨネーズなんですか?」と尋ねるのも失礼なので、適度に試合の感想などをお聞きし……、頃合いを見てドン! 「よく聞かれると思うのですが、チーム名の由来はなんでしょうか!?」

妙な質問でしたが監督は嫌な顔一つせず、逆に「待ってました!」とばかりに教えてくれました。(一部、Wikipediaの情報も交えてお伝えします)
日本で最初にマヨネーズを発売したのはキユーピーでした(大正14年)。でも、マヨネーズ市場が本格的に拡大したのは、後発メーカー・味の素が全卵タイプのマヨネーズを発売した昭和43以降。そんなマヨネーズ活況時代に、大冠小、南大冠小地域の自治会「桜」で少年野球チームを発足させることになり、チーム名を子どもたちに発案させたところ「(高槻)マヨネーズ」に決まったそうです。(正確な創部年は改めて調べます)
チーム歴40年以上の監督のお話ですからこれで間違いありません。でも、たとえ子どもたちの発案だとしても、調味料だなんてやっぱりちょっとユニーク過ぎる…。キャプテンの高橋君は「ほかのチームからよくバカにされてしまう」とちょっと不機嫌です。しかし「逆に、すぐに覚えてもらえるのはいいと思います。チームが強くなったら有名になれるし」と前向きにも考えていました。

蛇足ですが、大冠・南大冠小地域と言えば、お好み焼きやたこ焼きなどの ‘粉もん’ と、おでんをかなりの安値で販売する『おやつセンター』。年季の入ったおじいさんとおばあさんが経営する、子どもたちにも大人気のテイクアウト店です(ちょっと割高になるが店内食も可)。実はおかちんもお気に入り。

ところで高橋君、やっぱり粉もんには…? 「はい! もちろんマヨネーズはたっぷりかけます!」 わかってるね~、今度からキミたちのことをマヨラーズって呼んでもいいかな?
