【第56回中学校軟式夏季大会・準々決勝10】「いつもと一緒」吹田一中―久宝寺中

みなさん、こちらは朝日新聞千里販売のおかちんです。

7月29日に万博球場で行われた、第56回中学校軟式夏季大会の準々決勝、吹田一中―久宝寺中の熱戦を順を追ってお届けします。

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四球を選んでチャンスメイクの調子。

吹田一中2―3久宝寺中で迎えた6回表。先頭の1番打者調子はカウント3B・2Sから冷静に選んでチャンスメイク。続く磯部は須藤に8球投げさせ執念を見せましたが、走者を進められませんでした。

この試合、久宝寺の何倍も元気だった吹田一中ベンチが一瞬沈んでしまいます。しかし、それを察知した誰かが言いました。

「俺たちこれまでも負け続けてきたやんか。いつもと一緒のパターンや。心配することない」

「そうや、そうやった!」「よし、声出してがんばろう!」「いけー!」

この一言で再びベンチが盛り上がりました。

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そしてここに馬久地(めくち)が登場。

「さあ来ーいッ!」

馬久地は顔の泥を拭(ぬぐ)いながら、まるで投手を威嚇(いかく)するように野太い声を張り上げ、ホームベースにかぶさって立ちます。

すると、須藤は初球をまさかのデッドボール。

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「こいつは何をやってくるかわからない…」。馬久地が1、2打席目に見せたヘッドスライディングが、普段冷静な須藤にそんな邪念を植え付けたのかもしれません。馬久地の『転んでもただは起きぬ作戦』がここで生きました。

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さすがの久宝寺須藤も思わず苦笑い。

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さあ、吹田一中の反撃が始まります。

「ごまめ」を超えて 豊島高校野球部 3年生引退試合その3

みなさん、こちらは朝日新聞千里販売のおかちんです。

7月31日に豊島高校で行われた、豊島高校3年生の引退試合より。

男子マネジャーとしてチームを裏から支え続けた笹澤が、1番DHとして出場。笹澤は、先天性の脳性まひで両足が不自由です。

IMG_4494-18回表。笹澤は、マウンドの前からトスで投げようとする松元(1年生)に「後ろからでいいよ」と声をかけ、プレートまで下がらせました。最後の最後に本気の勝負を挑みました。

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IMG_4502-1笹澤はアウトコース高めのストレートをフルスイング。何と打球はサードの頭を越え、レフト前に落ちました。

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201608笹澤 (6)「どんなもんや!」というようなガッツポーズ! 笹澤が自ら「ごまめ」を超えた瞬間でした。グラウンドにはこの日一番の拍手が鳴り響いてしばらく止みませんでした。

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最後に、朝日新聞7月22日付朝刊に掲載された、笹澤の記事を全文転載します。

 ■(夏雲)「僕も一緒に戦った」 豊島・笹沢拓馬君

九回裏、豊島の最後の打者が三振に倒れた。食い入るようにプレーを見つめていたボールボーイの笹沢拓馬君(3年)は、悔しさで顔をゆがませた。先天性の脳性まひで両足が不自由な中、サポートに徹した3年間。最後の夏、初めて選手と同じグラウンドに立てた。

小学4年の時、正常に近い歩行ができるように足の手術をした。病室に届いたクラスメートからの寄せ書きに「手術が終わったら野球しような」。野球チームに入っている友達からだった。野球経験がある父に相談し、練習し始めた。

中学では野球部がなく、「野球がしたい」の一心で豊島に入った。だが、勢いよく飛んでくる硬球をすぐに避けられることができない。サポート役に回ることになった。

打撃練習でのトス上げ、マシンへのボール入れ、破れたネットの修繕……。でも苦にならなかった。「選手の近くにいられるのが楽しかった」。毎日言われる何げない「ありがとう」の一言が、選手になれなかった悔しさを和らげてくれた。

今春、新たに監督に就任した田中太郎監督(36)から言われた。「最後の夏の大会、選手と近いところにおらんか」。これまでの大会は電光掲示板の操作係として放送室で試合を見てきた笹沢君。最後の夏、やっと選手と一緒にグラウンドに立てた。試合後は涙があふれた。「僕も一緒に戦ってました。この足だからこそ出会えた仲間に感謝です」

(長谷川健)

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『古江台はぎのき公園 セミの羽化観察会』月刊千里あさひくらぶ8月号公開

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先月、吹田市古江台のはぎのき公園で行われたセミの羽化観察会のようすや、全国大会に出場する山田西リトルウルフの吹田市表敬、天声人語の書き写しを長年続けている女性の記事などが掲載された『月刊千里あさひくらぶ8月号』をウェブで公開します。

知っているあの人が載っているかも。ぜひごらんください。

月刊千里あさひくらぶ8月号をダウンロード(PDFファイル)

月刊千里あさひくらぶ8月号紙面より
月刊千里あさひくらぶ8月号紙面より