「千里丘レッズキャプテンの意見を追加!」弾まない・飛ぶボール登場! 今からできる準備・対策は? 現役監督さんたちに質問(軟式球規格変更)

みなさん、こちらは朝日新聞千里販売のおかちんです。

軟式球の規格が、中学生以上では17年から、小学生では18年から変わることが決まりました。先日、千里あさひくらぶブログでその件を取り上げ、地域で活動する現役監督や審判のみなさんからご意見をいただきました。

広告 SPORTYS AUTHORITY

加えて今回、吹田市の少年野球チーム千里丘レッズの山口竜弥キャプテン(6年生)からも意見をもらえたらので、記事に追加しました。現役選手ならではの言葉に、ぜひ注目してください!

img_7718
千里丘レッズ山口竜弥キャプテン(16年 朝日旗千里ニュータウン大会より)

弾まない・飛ぶボール登場! 今からできる準備・対策は? 現役監督さんたちに質問(軟式球規格変更)

みなさん、こちらは朝日新聞千里販売のおかちんです。

野球の軟式球の規格が変わります。小学生では、今の4年生が6年生になる再来年の第42回朝日旗争奪北大阪大会からの導入も想定されます。そこで千里あさひくらぶでは、小学生対象の少年野球の現場で活躍される指導者、審判のみなさんに、新規格球導入の準備、影響、対策などをお聞きしました。

dsc05036-3
第40回朝日旗北大阪大会開会式より(16年11月23日)。
広告 SPORTYS AUTHORITY 広告 千里あさひくらぶ会員証とは?
20161202%e8%bb%9f%e5%bc%8f%e3%81%ae%e7%90%83%e5%a4%89%e3%82%8f%e3%82%8a%e3%81%be%e3%81%99
(2016年12月2日・朝日新聞朝刊より転載)

軟式野球ボールが新規格に…低バウンド&飛距離UPで硬式に近く
(12月1日・デイリースポーツオンライン)

野球の軟式ボール、硬式に近い感覚に 12年ぶり新公認
(12月1日・朝日新聞デジタル)

導入の経緯や目的などは上の記事をごらんください。新規格球の特徴は次の通りです。

<新規格球の特徴>
□反発力が小さくなり、バウンドの高さが約15%抑えられる。
□変形しにくくなり、飛距離がアップ。
□直径、重さともに微増(B号からM号ではそれぞれ2ミリ、3グラム増。C号からJ号は1ミリ、1グラム増)
□衝撃値が約1%微増。

小学生対象の少年野球関係者さんへ、新規格球(以下、J号)導入について質問しました。
(Q1)J号に対応するため準備すべきことは?
(Q2)試合において変わるであろうこと、それに対して変えるべきこと(作戦)は?

dsc05034-1

玉櫛スラッガー(茨木市)監督 礒田(いそだ)光隆さん

img_6154-1(A1)弾み方は、現状でも学校の運動場と野球専用球場では違うし(黒土の方が弾まない)、気温、メーカーによっても変わる。よって、J号が現状見られる差の範囲内ならさほど気にすることはない。

ボールの大きさ、重さのアップが、若干でも、投げられる距離の低下につながることは間違いないので、キャッチボールから感触に慣れておく必要がある。そのうえで守備練習の基本動作を、よりしっかり身につけることが大切だ。

(A2)反発が弱くなるということであれば、準硬式球のトップボールに近づき、軟式特有の高いバウンドが減少し、バッテリーと内野守備偏重になりそう。全体として点が入りにくくなり、良いバッテリーと内野をそろえれば少ない得点で勝負をかけられる。外野は、今より守備位置にメリハリをつけるようになるだろう。

投手が同じ球速ならJ号の方が大きくて重い分、現状より投手に有利に働く。特に、非力な選手の「軟式&ビヨンド(バット)」特有のヒットは明確に減少する。その点でバットはカタリストか、若干安い硬めのビヨンドに移行する選手も出るだろう。もちろん、J号に対応した新規格バットが登場するかも知れないが。

これまで以上に、特に投手の肘・肩のケアが大事に。連戦では3、4人と投手を育てておきたい。可能なら捕手も複数いればなお良い。

また、デッドボールは痛みが増すだろうから、低学年は大丈夫かな、と少し心配している。

吹田TN(吹田市)総監督 梶村一也さん

img_5004-1(A1)今回は外観、形状の変更は小さいですが、サイズと重さが増すので、投手の肩・肘への影響が心配。移行期間中にしっかり慣れておく必要がある。

球数、イニング制限もより厳しくなるかも知れない。複数の投手を準備したい。

(A2)現在もメーカー間で明らかに反発力が違うので余り意識し過ぎるのも良くないが、「打球が強く速くなる」「バウンドしない」「飛距離が出る」。その対策として、内外野手の位置も変わる。特に、強い打球への対応と素早い送球が要求される。もちろん、バント処理は難しくなる。守備力強化は必然。選手はこの機会に、肩を強くし、足が速くなるよう、身体能力のレベルアップを目指してほしい。

戦略面では、リトルリーグのようなシンプルなルールとグラウンドサイズの変更がない限りは、守備ではフォーメーションの多様化、攻撃ではバントや足を絡めた機動力野球が必要。中学生には技術向上の良いチャンスだが、学童には野球が難しくなり、シンプルな野球では勝てなくなる恐れも。

ただ「軟式野球」が日本独自のスポーツ文化で、グラウンド事情などを考えると野球人口維持のに不可欠なもの。そんななかメーカーや協会の工夫で、硬式野球とのギャップを小さくし、野球レベルを底上げし、世界基準に近づけてくれることには感謝している。

山田西リトルウルフ(吹田市)総監督 棚原 徹さん
img_1317-2最初に思ったのは「また費用がかかる!」。導入年度に応じて練習球からすべてJ号に変更しなくてはならないが、できる限り部員に負担をかけないようにしないと…。

反発力については、現状でも「内外」「マルエス」「ケンコー」の順で上がっている。特にケンコーは他と比べて10%以上違う。そのため大会使用球がケンコーのときは、それだけのボールケースを用意して備えている。それがJ号の登場で、さらに各メーカー分をそろえるとなれば…。費用面からも、(プロ野球のように)規格を完全に統一してもらいたい。

(A1)握った感覚が変わるだろうから、特に投手陣には早くボールを渡したい。また、ノックの時間は確実に増やすだろう。

現行のビヨンドでも飛距離が出るかは気になる。新規格のバットが出るのかどうかなど、情報にはアンテナを張っておきたい。

(A2)実際にボールを使ったうえで考えたい。観察したい点は「バントしたボールの弾み方」、「叩いたときの跳ね方」、「ビヨンドとそれ以外のバットの飛距離の違い」など。

とにかく、ボールがどう変わっても、相手の隙(すき)を見つけてそれを逃さず攻める野球は変わらない。

吹田市の少年野球連盟審判 Aさん
(A1)本格的な準備は、J号ができてルールなどが整備されてからになるだろう。初めて採用される大会の前には、練習で慣れておくことが必要。

(A2)ボールが弾まないのでバントがより重要になる。よくある「走者三塁のタタキ」は不要になりスクイズが増える。強豪は足を絡めたバントやエンドランを多用するだろう。

重くなると、肘・肩への影響が心配。バッテリーやベース間を短くし、小学生のリトルリーグのようになって少年野球がガラリと変わるかも。

千里丘レッズ(吹田市)の山口竜弥キャプテン(6年生)
img_7718(A1)(回答なし)

(A2)守備は、高いバウンドが減るため、腰を低くして捕らなければならない。ボールのサイズがアップすることで、三塁手、外野手、捕手からの鋭い送球が減ると思う。ゆるいノーバウンド送球や、ワンバウンド送球が増え、野球の迫力を欠くだろう。

打撃は、長打を狙って強振するよりも、鋭い打球が内野を抜けるようにゴロを打つ意識が必要。そのためには、バットをコンパクトに回して芯に当てること。また、C号では芯が外れても手は余り痛くないが、J号では芯を外すと痛くなると思われるので、そのためにもコンパクトなスイングが大切になる。

dsc05035-2

「さて問題です」走者無しでセットポジション。きちんと静止しなかったらボーク?

みなさん、こんばんは。こちらは朝日新聞千里販売のおかちんです。

突然ですが、問題です。

「走者無しの場面。ピッチャーがセットポジションをとりました。でも、グラブを体の前で止めることなく、そのまま投球しました」

さて、球審はボークを宣告したでしょうか?

答えは「日本ならプロ野球も含めてボーク」です。

朝日新聞夕刊に、メジャーとの比較も含めてその理由が書かれていました。なるほど・・。

5月26日付 朝日新聞夕刊
5月26日付 朝日新聞夕刊

でも本来このボークは、走者に対して投手が余りにも優位になり過ぎることを防ぐためにできたと考えられるので、走者がいないなら問題ないはずです。その通り、メジャーでは反則ではありません。

しかし日本では、走者無しでも完全に静止しなかった場合は「打者に対しての不当な幻惑になる」と考えられているようです。

少年野球でも、コントロールを重視するため常にセットポジションで投げるピッチャーがいますが、このルールはよく確認しておいた方が良いでしょう。もしスリーボールからやっちゃったら、四球になってしまうからね。