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君にジャストショット!
平成24年5月27日(日)撮影 第36回朝日旗大会 千里南丘 vs キングジュニアーズ
 千里ニュータウンは今年秋でちょうど50周年を迎える。その間、この地域では数多くの少年野球チームが生まれた。

 千里南丘少年野球部もそのうちの1つ。しかし現在は、ニュータウン少子高齢化のあおりをまともに受け、本大会で登録メンバーが最も少ない9名(開幕前段階。開幕後に1人入部で10名)。4年生から6年生まで、ただ1人も欠けられないギリギリのチームだ。かつては朝日旗準優勝経験もあり、ダイエーホークス(現ソフトバンク)の浜名選手が在籍していた古豪だが、今はそのことを知る人もほとんどいない。




 チーム名は「南丘(みなみおか)」で、練習場は南丘小学校だが、全選手が西丘小学校の生徒というねじれ現象まで起きている。南丘小学校長の毛呂さんによると、南丘小学校は地域で一番大きな校舎でありながら、全校生徒約200名。野球部も含めて、「千里ニュータウンの縮図のような地域」だという。

 そんな、チーム存続の危機にある千里南丘が、今大会2年ぶりに単独チームとして出場した。(前年度は青山台クラブ少年野球部との合同チームで出場(3回戦キングジュニアーズ戦敗退))。大会前取材で、代表の赤井さんは「大会の抱負など言える状況でない。ただ、出場させてもらえることに意義がある」と語った。



 しかし、誰もが予想していなかったことがいきなり起こる。初戦、島本ブレーブスを、笠井主将[10]の三塁打、渡辺君[2]のホームランなどで打ち破り、久しぶりのチーム単独勝利を上げたのだ。これには、監督やコーチだけでなく、選手たち本人が一番驚いたのではないだろうか。

 そして、キングジュニアーズ戦。前年度本大会第3位、今年度も北摂野球連合春季大会で優勝した強豪だ。

 この試合も、当初の予想に反して初回から点の取り合いになった。しかし勝負はそう甘くもなく、結果はキングジュニアーズにコールドで敗退。南丘は痛い守備の乱れが目立った。



 試合後、久しぶりの単独チーム結成を祝って、記念撮影を行った。しかし、

 「…負けたから、撮りたくありません」真っ赤な目をした笠井主将は、バッグにグローブを詰めた。他の一部の選手もそれにならった。

 「これからのチームですよ」代表は、腕を組みながらグランドを後にした。

 メンバーの最後を歩く主将の広い背中が、また何かを語ったような気がした。
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