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君にジャストショット!
平成24年5月26日(土)撮影 第36回朝日旗大会 千里丘レッズ vs 春日ロジャース
 千里丘レッズは井野君[1]、茨木地区春季チャンピオンの春日ロジャースは上田君[1]の両エースが先発。いずれも本格派右腕で、ゆったりしたフォームから速球を投げ込む同じようなタイプ。投手戦が予想された。

 しかし、ふたを開けてみればロジャースが、コントロールの定まらない井野君を攻める。初回こそ、レッズの捕手菊崎君[2]による2つの補殺(ほさつ)でチャンスを逃したが、2回に2点、3回には一挙5点を奪って試合をほぼ決定づけた。

 ロジャースは、内野ゴロの間やスクイズでの得点が多く、非常に小技が上手いチーム。相手のちょっとしたスキを見逃さないプレーは、実力伯仲の3回戦以降で優位に働くだろう。







 上田君は、初回からグングン飛ばし速球を投げ込んだ。高目で打者の視線を上げておき、低目ぎりぎりへのスピードボール。立ちあがりからいきなり三者を三振にとったが、内2つは見逃し三振だった。しかし、この日は真夏を思わせる熱暑。ベンチにも陰がない古江台中学校のグラウンドが、彼の体力をどんどん奪っていく。廣納監督は「上田は体力がカギです」と試合前に語っていた。

 4回表、それまで調子が良かった上田君が急に乱れる。球威が落ちたところをレッズ打線は見逃さず、ランナーを溜め、バッテリー間エラーなどで2点を返し意地を見せた。

 ここで監督は北野君[6]と交代させる。「くやしい…」勝ち試合の展開で、5年生にマウンドを譲ったことに、彼は唇を噛んだ。







 北野君の救援にも助けられ試合には勝ったが、上田君に何を質問しても「ハイ…」とうつむきながら答えるだけ。しかし、炎天を恐れない精一杯のピッチングは、見る者の心を気温以上に熱くしたはずだ。そこには、日焼けで真っ赤になったお母さんの顔があった。

 夏のチームワークが、エースをもっと強くする。
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