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君にジャストショット!
平成24年5月19日(土)撮影 第36回朝日旗大会 南千里ジャガーズ vs 山手台サニーズ
 波乱が起こった。優勝候補と目され、順調に勝ち進めば準々決勝で山田西リトルウルフAとの対戦が予想されていた南千里ジャガーズが、まさかの2回戦敗退だ。

 ジャガーズの先発は不動のエース北口君[1]。もちろんパートナーは中尾君[10、主将]。対するサニーズは結城君[10、主将]が登板した。

 サニーズ1回裏の攻撃、コントロールが定まらず四球を連発する北口君を攻め、たまったランナーを濱田君[4]がレフトオーバーで一掃、先制する。

 サニーズ打線はその後の回でも、小澤君[13]のレフトオーバーランニングホームランなどで北口君を攻め続け、ついに3回裏途中、ジャガーズ吉田監督は、マウンド上で悔し涙を流す北口君を久米君[4]と交代させた。

 一方、結城君も制球に苦しんだ。安打は許さないものの、四球やまずい守備で細かく失点。投球のリズムが悪いと判断され、井上監督から厳しい声が飛ぶ。そして、チーム唯一の4年生登録選手、‘隠し球’西澤君[20]にマウンドを譲った。

 その後試合は締まり、ジャガーズ3−6サニーズで迎えた4回表。制限時間の80分が迫る。







 「これが終わりじゃない!お前たちの全てを出せ!」ジャガーズの中尾主将は、円陣の中心で叫んだ。誰もが敗戦を意識するなか、主将の顔は下を向いていなかった。

 それに呼応するように先頭打者がヒットで出塁すると、今までのおとなしかった打線が嘘のようにつながり出す。その連打の中に、北口君の姿もあった。ツーアウトからクリーンヒットを放った彼は、一塁ベース上で胸を張った。

 「がんばれ!勝つぞ!」メンバーの声援に応え、主将がフォアボールを選びチャンスを広げる。そして、吉田君[7]が渾身の力で振り抜いたバットは見事に西澤君のボールをミート。ついに同点に追いついた。

 その後、同点のまま迎えたその裏のサニーズの攻撃が終了し、タイムアップ。抽選の結果、4−5でサニーズが辛くも勝利をつかんだ。ジャガーズ応援団が静まり返るなか、中尾主将は「やりきった!やりきったから!」とメンバー全員を励ました。







 「実は北口はまだ傷が完全に癒えてなかったんです」試合後、コーチが明かしてくれた。それでも彼は1回戦を投げ切り、この2回戦も痛い顔を見せずに登板した。少年野球ながらエースという重責を果たそうとする姿が、「北口翔大」を表わしていた。背番号「1」が、未来へ伸びるジャガーズの光に見えた。
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